2025年春のお彼岸について

お彼岸とは?

お彼岸(ひがん)とは、日本の仏教行事のひとつで、春と秋の年に2回訪れる期間を指します。春分の日と秋分の日を中心とした前後3日間、合計7日間が「お彼岸」とされ、ご先祖様を供養する習慣があります。仏教の「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の教えに基づき、この期間に善行を積むことで、極楽浄土へ近づくことができるとされています。

2025年春のお彼岸の日程

2025年の春のお彼岸は以下の通りです。
・彼岸入り:3月17日(月)
・中日(春分の日):3月20日(木・祝)
・彼岸明け:3月23日(日)
春分の日は、太陽が真東から出て真西に沈むとされ昼と夜の長さがほぼ同じになる日であり、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として国民の祝日となっています。

 

お彼岸の由来と意味

諸説ありますが、「彼岸」という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」に由来し、「悟りの境地」や「極楽浄土」を意味します。
対して、私たちが生きているこの世界は「此岸(しがん)」と呼ばれます。
仏教の教えでは、此岸から彼岸へ渡るためには「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる6つの修行(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を実践することが重要だとされています。

また、日本では古くから春分・秋分の日が太陽信仰と結びつき、ご先祖様を敬う日とされてきました。このため、仏教の教えと日本の伝統が融合し、お彼岸が先祖供養の行事として定着したと考えられています。

お彼岸に行うこと

お彼岸の期間には、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、次のようなことを行なわれてはいかがでしょうか?

お墓参り

お彼岸の代表的な習慣として、お墓参りが挙げられます。お墓を掃除し、お花やお線香を供えて、ご先祖様の霊を慰めます。
家族そろってお墓参りをすることが多く、日頃の感謝や近況報告をする良い機会となります。

仏壇のお供え

自宅の仏壇にも、故人が好きだった食べ物や果物、お花、お線香などを供えます。春のお彼岸には「ぼたもち」を供えるのが一般的です。「ぼたもち」は、春に咲く牡丹(ぼたん)にちなんだ名前で、秋のお彼岸に食べる「おはぎ」(萩の花に由来)と同じものです。もち米と小豆を使ったこの和菓子は、小豆の赤色が邪気を払うとされ、古くからご先祖様へのお供え物として親しまれています。

六波羅蜜の実践(善行を積む)

お彼岸は、仏教の教えに従って徳を積む期間でもあります。日々の生活の中で、周囲の人に親切にする、困っている人を助ける、無駄遣いを控えるなど、小さな善行を積み重ねることが大切とされています。

お彼岸と日本の風習

お彼岸は、日本独自の仏教行事であり、他の仏教国では見られません。日本では、祖先崇拝の文化が根強く、仏教とともに広まった先祖供養の習慣が、現在のお彼岸の形を作り上げました。また、農耕社会において春分・秋分の日は重要な節目であり、自然や祖霊への感謝の気持ちが込められています。

 

2025年の春のお彼岸は、3月17日から3月23日までの7日間です。ご先祖様に感謝し、供養する大切な期間として、お墓参りや仏壇のお供えを行いながら、日々の善行を心がけることが大切です。現代のライフスタイルに合わせた形で、ご先祖様への思いを大切にしながら、家族との絆を深める機会にしましょう。

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お彼岸のお供えにぜひ

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