「小豆」はマメ科ササゲ属アズキ種に属する植物で、「小豆」というと小さな赤いお豆さんをイメージされるかと思います。イメージされている小豆は「赤小豆」という種類で、実は小豆は赤だけではなく白い色をした「白小豆」という種類もあります。
赤小豆はおはぎや、赤飯、羊羹、おしるこ、ぜんざい等に使われ、目にする機会も多いかと思います。白小豆は料理などには使われず、和菓子などで白あんとして使われていますが、栽培が難しく生産量が少ないために稀少な小豆なため高価な小豆です。
今回は赤小豆をメインにお伝えしますが、赤小豆の中でも大きく「大納言」と、「普通小豆」の2品種にわかれています。
「大納言」は、直径5.46mm以上の大きさがある赤小豆のことをさし、煮崩れしにくく、ふっくらして色つやがよく、味、香り共にしっかりしています。この特徴から、赤飯や甘納豆、つぶあん、小倉あんに使われます。
大納言の産地としては北海道、兵庫県丹波、京都などが有名です。
また大納言のなかでもとくに大きなサイズの赤大豆は高級品とされます。
大納言の名前の由来は「煮ても皮が腹切れしにくいことから、切腹の習慣が無い公卿の官位である大納言と名づけられた」ともいわれていますが、真相はいかに・・・。
一般的にあずきという場合は、「普通小豆」を指しており、「普通小豆」は、こしあんや粒あん、煮小豆などに使われます。普通小豆のほうが大納言よりもポリフェノールを多く含み、抗酸化活性も高いと言われています。
普通小豆の品種としてはエリモショウズ、きたろまん、きたのおとめ、サホロショウズなど北海道産の小豆が有名で、小豆の生産は日本各地で行われていますが生産量は北海道が日本一です。